セベ・バレステロスをご存知だろうか
- 更新日
- 2017.4.13(木) 17:45
- (投稿日 2017.4.13(木))
こんにちは。
セベ・バレステロス、若い人は知らないだろうな、、、
スペインの英雄、いや、ゴルフ界の英雄でした。
日本のゴルフ界が一番盛り上がっていた時代、ジャンボ尾崎、青木、中島、倉本、、、そんな選手が大活躍をしていた、1980年代くらいから1990年代はじめ。
セベの活躍もその時期でした。
全世界91勝。
22歳で全英オープンに勝ち、マスターズも翌年に取り、メジャー5勝。
ちょうど、私もゴルフを始めた頃でした。
セベのスイング、スタイルがカッコよくて、憧れで、セベのスイングの分解写真を壁に貼付けていました。
セベのゴルフは極めて攻撃的。
ドライバーは飛ぶけど、驚くほど曲げる。
だけど、そこのラフや林の中や、信じられない場所から、グリーン上の信じられない場所に
乗せて来る、ミラクルショットの連続! そんなプレーに私たちは魅了されました。
小技もパターも、全てにおいて超一流レベルで、ゴルフ史上に残る名プレーヤーです。
ところが、、、
脳腫瘍で、54歳の若さで亡くなったのが、6年前の2011年でした。
今年のマスターズゴルフトーナメント。
スペインのゴルファーで、セベの後を継いだのが、ホセ・マリア・オラサバルと言う選手がいます。 現在50歳くらい。
マスターズでも2勝をあげている名プレーヤーです。
そして、セベの後を継ぐ3番手として、若い頃から注目されていたのが、今年とうとうマスターズに勝った、セルヒオ・ガルシアなんです。
「神の子」と言われ、10代の頃から大活躍。
PGAで9勝、欧州ツアーで12勝をあげながらも、2位、3位は幾度もあるものの、どうしてはメジャーはとれなかった。
そして、今回のマスターズ、トップで迎えた最終日。
何とか、勝たせたあげたい。
だって、今日は、あのセベのお誕生日だから、、、
後半になるにつれ、優勝のゆくえは、ガルシアと同じ最終組でプレーするイギリスのジャスティン・ローズに絞られ、一進一退を繰り返す中で、ギャラリー(マスターズの場合は、パトロンと呼びます。)は、ガルシアに熱い声援をおくりました。
ところが、解説者の中島さんは、ガルシアの弱気なパターをみては、
「ここでこのパットだから、メジャーで勝てないのかな、、、」
と、解説したり、また13番でティーショットを大きく左に曲げた時は、もう万事休す。
また、今年もダメか、、、セベは背中を押してくれなかったか、、、
と諦めていたところ、そのホールを見事にパーセーブしてから生き返りました。
14番バーディー、15番は、何とイーグル!
そして、プレーオフの1ホール目。
もう、完全にゼベがついていましたね。
3メートルの下り、見事にバーディパットを決めて、念願のメジャー初優勝!!
何度も何度もグリーン上で雄叫びをあげるガルシア。
私も涙ぐんでしまいました。
メジャー挑戦73回。 74回目、やっと勝てました。
セベ・バレステロスの誕生日に、セベを継ぐ3番手のガルシアが、初勝利。
何と、劇的な幕切れでしょうか。
ゴルフファン、セベファンとして、本当に嬉しく、面白かったマスターズでした。
こう言う巡り合わせってあるんですね。
舞台である、オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブには、やっぱり女神がいました!