ナンバーワン、オンリーワンを目指さなくてもいい
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こんにちは。
私たちの会社には、2008年に作ったクレドがあります。
もう10年近くになりますが、ずっと、このクレドを大事にして、毎朝の朝礼でも使っています。
毎週月曜日の朝礼は、クレドの一つを題材に、個々のスタッフからエピソードや考えを順番に発表してもらいます。
今朝の朝礼は、クレド#11
私たちは、プロの集団です。
プロは、仕事に「誇り」と「責任」を持ち、商品の高い専門知識と、
経験を用いて、答えを出すことが出来ます。
そして日々、見識を広げる努力を惜しみません。
スタッフの間からは、プロとしてもっと勉強しなければならないこと、
知識を身につけて、お客様の為に仕事をする。
そんな、概ね「プロは豊富な知識を持つこと」にフォーカスされていました。
が、しかし、です。(笑)
それは、もちろん大事なことですが、、、
専門知識を持つことだけがプロじゃない。
また、気をつけなくてはいけないのは、その知識を自慢したり、持っているから
と言って、上から目線になってしまうことです。
私は、知識に対しては、その習得を目指し、それの専門やそのトップを「目指す」
ものではない。と考えます。
「目指す」ものではなく、それはあくまでも「結果」。
結果、いつのまにか、そうなっているのに過ぎないのです。
つまり、、、
専門知識、プロとしての知識の習得に関しては、あくまでも「謙虚」に、だと思っています。
プロであっても、知らないことは、恥ではない。
絶対にそう思う。
いつまでも、「へぇ~、そうなんですね!」って、新鮮で謙虚な気持ちを
持ち続けていたいものです。
もし言うのであれば、
プロである以上、私たちは一番真摯にそれに向き合っています。
そういうことだと思う。
プロとは?
いろんな考えがあると思いますが、私は常に思っていることは、
プロとして一番大事なのは「責任」
お客様に対して、
売っているモノに対して、
、、、
自分の仕事に「責任」を持つことです。
私のせいじゃない。
私は悪くない。
、、、
そう考える時点で、プロじゃない。
今朝は、もう一度、ここのところを話しました。
一人でも多く「プロ」を育てること。
会社、そして私の「責任」ですね。
私は老舗、モノづくりの会社として、エルメスが発信してきた数々のエルメス語録が
エレガントで、カッコよくて、大好きなんです。
以前はエルメスのこんな言葉に感銘し、スタッフに伝えたこともあります。
私たちは一番革のことをわかっている会社を目指しているわけではない。
それよりも、一番革に対して真摯に向き合っている、そんな会社でありたい。
あのエルメスが、ですよ!
革のことを一番わかっている会社を目指さない、、、
エルメスのコトバを私たちの会社に置き換えると、、、
私たちからの糸、ニットに関してのブログやSNSからの発信も、私たちは一番ニットをわかっている会社なんだ! それを目指すんだ!! となると、上からの発信になってしまったり、かなり無理な発信になります。
何処かから引っ張ってきたような、コピペのような発信になってしまうのです。
そんな会社を目指すのではなく、わからないものはわからないでいい。
皆んなで一緒に勉強しましょう!
そう、私たちは、
みんなで真摯にニットに向き合っていこう!
そうすると自分目線になります。
若くてまだ知識も豊富ではないスタッフだって、「こんな発見をしました。嬉しい〜!!」 そんな発信の方が伝わるし、共感出来ます。
ナンバーワン、オンリーワンではなくてもいい。
一番真摯に向き合う会社でいたい。
そう思っています。