素材とアートに興味を持っていたので、台湾と日本で合わせて六年間、テキスタイルデザインを専攻しました。在学中にいろんな糸の魅力を感じ、原毛を紡いだり染めたりして理想的な糸を自分で作るようになりました。ニットや編み物も小さい頃から好きだったので、ニットの手編み方法や編み機の操作方法を大学で勉強していました。

大学四年生の頃、同級生の多くが先生の勧めで日本の原糸を購入し制作を行っていました。そのとき初めて日本の糸に触れ、日本のものづくりに関しての丁寧さとアイデアの発想力に感心しました。今振り返ってみると、それが日本に来た最初の動機だったかもしれません。

自然が大好きなので、環境問題について関心を持っています。丸安毛糸に入る前、環境問題をテーマとしたテキスタイルアートの制作を行っていました。その頃、丸安毛糸のブログでサスティナブルな素材に関する記事を見て、丸安毛糸に興味を持ち入社しようと決めました。今は素材作りを通して環境問題を考えています。糸作りの奥深さとニットの面白さを感じつつ、みなさんが長く着たいと思っていただける素材を作れたら良いなという理想を抱きながら日々の仕事に励んでいます。