相反の共存
インクルーシビティの真髄を考えると、相反する存在が如何にして共存していくか
一方が制し、一方が抑圧されるのではなく
どの要素も等しく存在させるにはどうしたら良いか
ここに尽きるのではないかと思う
世界を見渡せば、自身の価値観や感覚では想像もつかないことが
広がっていることは大にしてある
だが、現代でさえも、相反するものが対立し
どちらが正しいかの主張が繰り返された末
大多数が正しいと認識した意見へ傾倒していく結果ばかりが目立つ
どうやってお互いがそのまま尊重された上で共存させるか?
という視点はまだまだ難しい
だが、相反するものが共存した時には
新しい価値やアイディアが創造されることも多い
そこにこそ、我々のクリエーションが発揮されるのでは?
と焦点を当て、コレクションを構成した
ムラのある粗野な雰囲気と品のある雰囲気の両立
しっかりとシャリ感がありながらも美しい目面
ベーシック編みでもファンシーな表現
一見すると相容れない要素が共存することで生まれた新作素材たち
新たなる提案をぜひ感じていただきたい