自分が目指す会社、目指す経営としっかり向き合えばいい

こんにちは。

3年?5年?振りに上海へ行ってきました。

ちょうど上海蟹の季節。

シャチョーさんは、毎晩上海蟹と北京ダックで接待を受けました。(笑)

でもね、初めて上海蟹美味しい!と思った。

チーズのような濃厚な味噌と、紹興酒って絶妙ですね。

ご馳走様でした!

と言うのが、目的ではなく、、、(笑)

上海の変化を見てきました。

最近の中国は凄いよ〜
行くたびに変化している。
キャッシュなんか使わない。みんな電子マネーだし。

そんな声を多くの人から聞くので、それはその変化を見てこないとな、と言う思いでの訪中。

商売としては、輸出入はかなりあるので、3日間でしたが、日頃お世話になっているお客様を訪問しました。

確かに大渋滞の道路は、たくさん本数が増えていたし、
こんなところにこんな大きな建物はなかったよな〜と言う場所に、ネオンで光る多くの高層ビルが立ち並んでいました。

以前よく訪問していたビルはまだあったけど、何となく暗く古臭い感じも。
そして、どこでもスマホでカンタンに、ピッって決済してる。
物価も上がっています。もはや、日本より高い気もします。日本の1.1倍の感覚かな。

どうした!? ニッポン!!(笑)

私が初めて中国と商売をしたのは、商社時代の30年前。

まだまだ真っ暗な上海空港。
着ている服は人民服とは言わないけど、黒グレー。何故か女性はパジャマを着ていた。
毎月のように上海に行き、毎回お腹を壊して帰国。(笑)

1989年の天安門事件の時も上海にいて、当時の上司から「絶対に空港の近くに泊まること。すぐに帰って来れるようにな!」と言う指導のもと、空港近くの日航ホテルに泊まりすぐに帰って来れました。

今とは比べ物にならないそんな経験から、ずっと上海をみてきたけど、ここまでになるとはね。

ここ数年のさらなる変化にも、大変驚くものがありました。

同じく創業20年の3社を訪問して感じたこと

ただ、今回昔から知っている会社を訪問して、それぞれの社長がそれぞれの方法で歩み続けて、変化に対応しながら大きく発展してきた話を聞くにつれ、会社はその数だけやり方がある。と言うことを学びます。

そこには、社長の夢や信念があり、その軸は決して崩すことなく経営をしています。

成功の要因は無数にあるけれど、失敗の要因は数が知れている。

そんな言葉があります。世の中の会社の数ほど、その経営のやり方があります。

3社とも創業20年の会社。
そしてスタートは、3社とも100%日本向けに起業したニットの会社です。

投資を続けてきたけど、これからは守ります。

一つ目の会社は、私が20年前初めて訪問した時はわずか5人の糸の会社でした。

糸販売から製品もはじめ、糸の工場、製品の工場、染めの工場まで作った。
20年間設備投資をし続け、今は中国国内50%と日本向け50%の商売をしている。

「岡崎さん、私は夢に向かって設備を作り続けました。これからはそれをきちんと守る時になります。」

欧米は大嫌い。(笑) 笑ってしまうほど食が合わず、商売はしない。ここすごく大事な気がします。(笑)大成功している社長です。

日本が一番安いよ。

二人目は、台湾出身の社長。かつて台湾はファンシーヤーンの一大産地。
台湾から中国に会社を移し、工場を作りました。

製品はやらず、冬物の高級ファンシーヤーンだけに特化して、他と圧倒的な差別化をしています。ターゲットに合わせたその品番数は圧巻でした。

欧米の糸の展示会にも積極的に出展し、販路を拡大しています。
中国国内、欧米、日本、、、それぞれ30%ずつ。

「岡崎さん、今は中国向けが一番高い糸を使います。次が欧米。日本が一番安い糸。値段に一番厳しく、数量も細かい。(笑)」

はい。ここでも、どうした!?ニッポン!!(笑)

男性は採用しないです。

そして、三番目は製品の会社です。
糸の開発力は素晴らしいですが、糸のみを販売することなく、全て自社の工場で製品にして販売します。

糸の種類は、10種類くらいしかないし、見た目はそうそう変わらないのですが、その糸はまさに「痒いところに手がとどく」ような絶妙なバランス。

自分の糸を一番わかっている自分の工場で最高のものに仕上げる。そんな感覚です。

ここは、100%日本向けを続けています。 他をやる必要がないのでしょう。

驚いたのは、社員が皆女性で、しかも皆んな10年以上選手。

「岡崎さん、男性は必要ありません。(笑)」

社員の動きが多い中国において、10年以上の社員さんが、ものすごく仲良く働いている姿にはホッとします。

お正月には皆んなで旅行をするそうです。(それもかなり高額な凄い場所へ!!(笑))

三者三様

はじめは、100%日本向けのニットの会社でした。

20年で大きく変わってきた中国で、20年に渡りそれぞれの社長がこのように発展してきました。

こうして、成功の法則はそれぞれ。

20年後を見据えて、最初から計画を立ててやってきたわけじゃない。
振り返ると、こうなっていた。

毎日毎日、目の前のことに向き合ってきただけなんです。

今「これ」がいいからやる。
今「これ」をやらなくちゃ置いていかれる。

これ、とは何でしょうか。
それは、それぞれが持っていると言うことでしょう。

世の中は徐々に変化をしています。
ある日、急に変化をするわけではない。
でも気が付いた時には、大きく変化をしているんです。
決して怖がることなく、徐々についていく。

私はそう思うな。

もし、私たちの会社が世の中のニットのほとんどを担っていたら、、、
それはそれは大変なことです。

でも、ほんの僅かしかやっていないのだから、まだまだ私たちらしいやり方はいくらでもある、と言うこと。

変化を見に行った上海で学んだことは、何でもかんでも変化をすることではなく、時代に対応しながら、いかに自分と自社の軸がぶれることなく、前に前に進んでいくことでした。

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