今この歳だから買える!オリジナルのスタジャン
- 更新日
- 2018.5.25(金) 19:09
- (投稿日 2018.5.22(火))
こんにちは。
お洋服は、大量生産の時代から、より個人の好みやジャストサイズに合わせる、「オーダー」に移って来ています。
スーツは、○○体や、44、46号と言うようなサイズから選ぶのではなく、もっとその個人に合わせるパターンオーダー、セミオーダーと言う文字が、特に最近多く見られるようになってきましたね。
セーターも、個人のサイズに合わせたオーダーメイドがあるんですよ。
より気持ちよく着ることが出来ること、自分だけのと言う特別感、満足感。
大量生産の安価なものも当然ありますが、高級品はこのような特注が一つの流れなんです。
昔、高校生、大学生だったころ、30年前に流行ったスタジャン(スタジアムジャンパー)。
その頃はお金もなく、もちろん高いスタジャンは買えなかった。
腕が革の、ホンモノのスタジャン、欲しかったよな、、、
先日私と同世代が集まる、ある会の飲みの席で、そのスタジャンの話に花が咲きました。
「流行ったよね~」
「高いの欲しかったよね~」
「今だったら、買えるよね~(笑)」
そんな会話の中、ノリで、
「じゃあさ、皆んなで、スタジャン作らない? お揃いで。(笑)」
そこで、そんなスタジャンを作ってくれるところを探しました。
何てことない。
カンタンに見つかりました。(笑)
スタッフに相談したら、
「今社長が言われた通りのスタジャン、ありますよ!」
まさに、私たちの希望通り、ズバリのコンセプトを持った
「今着たい、大人のスタジャン!」
まさに、私たち世代がメインターゲットです。
それはお取引先である、アパレルメーカー、Slow Gun さん。
もちろん、毎シーズン自分たちのブランドを展開しているんですが、「大人のスタジャン受注会」をバーニーズ・ニューヨーク銀座店をはじめ、全国各地のお店で行っていて、毎回大好評とのこと。
実際に有名な芸能人、スポーツ選手たちもこのスタジャンを着てTVに出ています。
そこで、Slow Gunの小林社長にお願いをして、先日、私たちの会社でその会の友人たちを中心にした、スタジャンの受注会を行ったんです。
だってほとんどの友人が、アパレル業界じゃなく(逆に鉄関係と言うお堅いお仕事(笑))、バーニーズ!? 何それ? だったし、恵比寿!?渋谷!?だったので、両国で行いました。(笑)
お揃いで作ろう!
が、最初の予定だったのですが、あまりにも種類が多く、またそれぞれの希望がバラバラだったので、お揃いは諦め、各人の完全オーダーメイドのスタジャン受注会になりました。
でもね、これが本当に楽しかった! やってよかった。
多くのビジネスのヒントもありました。
まずは、オーダーの流れはこんな感じです。
型は基本同じ。
今風に、腕まわりも細め、タイト気味のパターンです。
○サイズは8サイズ
1号から8号まであります。女性から、かなり大きなアスリートまで対応します。何度も試着して、まずはサイズを決めます。
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○憧れの(笑)腕の革の部分を選びます。
大体3種類。 すごく柔らかい牛革です。
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○身生地を選びます。
カシミヤ、アルパカの光沢あるシャギー、ペンドルトン柄、シャネルツイード、、、ペンドルトンとシャネルツードは、同じ柄はほぼなく、1柄大体2、3着分のみ。この辺りも特別感がありますよね。
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○裏地を選びます。
無地数色、バンビやダルメシアンなどの柄もたくさんある。
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○そして最後にボタンを5個選びます。
ボタンの種類は100以上! 100年前のアンティークボタンもある。
5個全部同じでもいいし、5個全部違ってもいい。ルールはありません。
生地に合わせてゴールド系、茶系だったり、シルバー系だったり。
第2ボタンだけ変えたり、、、
とにかく楽しい受注会でした。
普段、たぶん、そんなに普段着に気をかけない皆さんが、めちゃくちゃ真剣です。(笑)
まずは最初のサイズ決めからかなり迷う。
何度も着ては脱ぎ、、、仲間からそっちのがいいとか、いや自分にはきついからこっちだとか、タイト目の方が見た目カッコいいからこっちだなとか、、、(笑)
普段、サイズの試着経験ってそんなにないはずなんです。
腕の革部分も身生地との組み合わせで、またかなり迷う。
だけど、皆さんこだわりがあって、面白いですね。
身生地は、着た時に、その人の雰囲気に合う色や生地があります。
その辺りは、感覚で、小林社長と私とでしっかりアドバイスをしましたよ。
黒のシャネルツイードを選んだ方が2人もいました。
シャネルツイードのスタジャン!
他ではゼッタイに作れないからね。
裏地は、かなり面白かった。
「オリジナルなんだからさ、どうせ作るならさ、、、」
と、言いながら、、、人気ナンバーワンはダルメシアン柄!
奥様方から、「あなた、どうしたの!!??」目に浮かびます。(笑)
最後のボタン選びは、皆さんそれぞれの個性とこだわりが詰まっていました。
遊び心満載でした。
5個全部違うボタンを付けるなんて発想は持ち合わせていなかったし、第2ボタンだけ1900年のアンティークボタンを付けるなんて、カッコいい!
一番時間を要したかな。
こうして、「お揃いのスタジャン」から「誰1人同じじゃないスタジャン」が完成しました。
ほっとした翌日、「やっぱりさ〜 ボタンかえたいんだけど、、、」そんな電話があったのが2人。(笑)
そこまで悩んでくれたことは、嬉しいですよね。
皆さんのこだわりと、満足感は見ていて嬉しかった。
そう、オーダーメイドの時代なんですね。
スーツ、ジャケットはあります。たくさんあります。
でもね、、、スタジャンなんて、ないですよね。(笑)
革と生地の縫製の難しさ、こうして1点ずつ作る大変さ、、、なかなか出来るものではありません。
10年の実績で、最近ではかなりの数を受注するそうです。
翌翌年には、また違うパターンのスタジャンをオーダーしたくなる傾向らしい。
作った私たちも、その気持ち、かなりわかります。(笑)
完成は9月中旬。
それを皆んなで着て、20名で食事をする予定です。
そこまでが、このプロジェクトの終着点。
それぞれのこだわりと自慢話で花が咲くことでしょうね。
本当に楽しみです!