Co-Creation 価値共創部
テレビ朝日ポルポ「ボロくなった服を復活させることはできる?」縮んだニットと穴あきの修理
洗って小さくなってしまったニット、穴が開いてしまったニット、もう捨てるしかないと思っていませんか?
気に入っていたのに着れなくて、でも捨てられなくてクローゼットの奥に眠っているニットありませんか?
取材依頼
2020年 8月 テレビ朝日「ポルポ」の企画「ボロくなった服を復活させる方法はないのか?」にて、制作担当の方からお問い合わせいただき、協力させていただくことになりました。
「縮んでしまったニットをもとの大きさに戻せるのか」
「穴だらけのニットは修理できるのか」という2つの内容。
縮んでしまったニットはウール100%のプルオーバー
着丈も袖丈も7~8㎝縮んでしまっておなかが見えてしまっていました。
素材にもよりますが、ニットは洗った時の摩擦と、乾燥機に入れたなどで高温の熱が加わると、繊維が絡まって縮み、戻らなくなってしまいます。
特にウールはフェルト化することでかなり縮んでしまい、完全に元に戻すことはできません。
今回は、柔軟剤に付けながら、少しづつ少しづつ手で繊維をほぐしながらニットを伸ばしていきます。
洗った後の乾燥機はNG。脱水したら、さらに引っ張りながらアイロンをかけつつ伸ばし、自然乾燥させました。
ここまでの縮みを直したことは私たちも無かったので、正直直ってホッとしました。
もう一つ、ニットの穴はふさがるのかという修理は、目落ちの穴が多数空いているニットの目を一目一目拾ってふさいでいくという内容でした。
※写真は撮影のものとは違うものです。目落ちのイメージ
かなり時間はかかりましたが、無事目を拾ってふさいでいくことができました。
RipKnit
私たちは、大切なニットは長く着続けてほしい、大切にし続けてほしいと思っています。
伸びてしまったり、縮んでしまったり、穴が開いてしまったニットをお修理する方法や、なるべくダメージが残らないように普段から出来ることもたくさんあります。
そんなことを伝えるために、RepKnitというタイトルをつけ、ニットを大切にしてもらうための情報発信やワークショップを行ってきました。
ブログはこちら
Rep Knit リプニットの投稿一覧/KNITLABO BLOG
※「Repknit=Repair、Remake、Repeat…など使い続けるという意味を込めて作った造語」
そんな中でこのような企画をお手伝い出来て嬉しく思います。
ポルポ制作スタッフ様、ありがとうございました。
後日談
ポルポを見た方から、穴の開いたニットのお修理ができませんか?と相談を頂きました。
もう捨ててしまおうかと思っていたとのこと。
何か所か穴が開いていて、糸も切れてしまっていましたがお修理をさせて頂きました。
長く着続けてもらえると嬉しいです。
ありがとうございました。