利益は社内研修から生まれている

こんにちは。

先週7月29日の奥ノ谷塾は、フュービックの黒川社長。
Dr.ストレッチを150店舗展開している、本当に素晴らしい社長です。

黒川社長とは、短パン社長を通じて知り合い、皆んなで黒川社長の奄美大島のホテル THE SCENE にも行き、
何度も面識がありました。

売上はお客様が喜んだ結果、利益は社員が喜んだ結果

実は2年前、私は 銀座のおたる政寿司 の狭いトイレで(笑)黒川社長からいただいた、この言葉で救われたんです。
その時も、奥ノ谷塾後の懇親会で皆んなでお寿司を食べました。
お会計も終わりお店を出る前のお手洗いで、何でそこで不躾にそんな質問をしたのか、全く覚えていないのですが、、、
そこで用を足し終えた黒川社長に私は、

「売り上げは上がるのですが、利益が思うように上がらないんです。」

すぐにこう言われました。

「売上はお客様が喜んだ結果です。でも利益は実は社内にあるんです。
利益を上げるには単純に売値を上げて原価を下げること、また経費を削減することじゃなくて、
実は社内のコミュニケーションにある。社内のコミュニケーションがうまくいき、意思疎通がはかられ、
風通しが良くなれば必ず利益は上がります。」

一瞬の出来事でしたが、その答えに唖然とし、胸が詰まりました。
そんなことは初めて聞いたからです。
そして、思い当たることもあり、あまりにも的確で涙が出そうになりました。

そして、続きをお話いただきながら、急いで皆の待つエレベーターに向かいました。
通りに出てからも、数分でしたが心を打つアドバイスをいただきました。

そして、

実際にその通りになりました。

本当に感謝いたします。
ありがとうございました。

このことは、前期の結果と、今期の経営計画発表会を書いたブログでも、尊敬する経営者からいただいた
言葉として書きました。

その尊敬する経営者が、黒川社長です。

コミュニケーションのミスマッチの解消で7割の労力を使っている!?

売上はお客様が喜んだ結果、利益は社員が喜んだ結果

今回は、私が自己紹介でこのお話をして、黒川社長に改めて御礼を申し上げたことで、皆んなにも
この話をもう少し深堀して下さいました。

多くの企業が、社員同士のコミュニケーションのミスマッチの解消をすることで、7割の労力を使っている
のではないかと思う。それが逆に非生産性を生んでいる。

面倒臭いことをやることで、逆に生産性が上がるのです。

その一つが、月2回(全社員 年2回参加)、社長自らが行う基礎研修。理念研修です。
会社の理念と文化を全員で共有する場であり、会社の根幹を形成する場です。
自身にとっても一番大事にしている時間です。

つまり、

「何でそんなに研修に力を入れるのか?!」

と質問されることが多いですが、社内研修をやる方が楽であり、無駄なフォローはいらない。
コミュニケーションのトレーニングになっているし、フランチャイズも入れると2000人のスタッフが
いるが、派閥も生まれない、作らない。

売上はお客様からの評価であり、社員全員でそれに向かう。
利益はマネージメントの結果、マネージメント層が優秀かどうか。

利益は上げるのは、経費の削減だったり、仕入値を下げ、販売単価を上げることだけではないのです。
もうこのビジネスモデルは古いとか、利益を上げるは難しいとか、、、そんなことではなく、
根本的にやれることは、まだまだ沢山あるということです。

社長っぽいことをやろうとするから失敗する

会社を伸ばすのも潰すのも社長。

社長っぽいことをやろうとするから、失敗する。社長なんだから、、、はやめる。

社長も人間です。絶対ではない。言ってはいるものの出来ないことは多々あります。
それも全てオープンにする。だから一緒にやろう! というメッセージを常に流す。
今何も考えているか、こまめに伝えることです。

常に自分がこの会社の社員だったら、どう思うか。を考えている。

これは、社内研修でも伝え、共有しているからこそ、社長も幹部も言っていることは常に同じ
文化が作られています。

評価システムはない

どの会社も、社員をどう評価するかを悩むし、評価制度を作ろうとします。
コンサル会社に何百万も払って作りましたが、結局機能していない、、、
よくある話です。(笑)

結局、人は人を評価できない。
好き嫌いでしかない。(笑)

上司は部下の評価をするために上司になったわけではなく、出世する人は、実力が仕事。
評価する為ではない。

だから、評価システムはほとんどないから派閥もなく、数字とミッションの達成で決まる。

しかしながら、成績だけの評価では殺伐としてくるから、ここでも社内研修での理念が大事になってくる
と言います。

魅力的な組織とは、競争と協力、相反するものが共存する組織
競争だけでは殺伐とする。
協力は、価値観と文化で一つになる。

それも 社内研修 で教えていきます。

採用は「選ぶ」と言う考えはなくす

採用は選ぶのでなく、相思相愛である。

本当にこの会社が好きか? 少しでも嫌いだったら来なくていいです。

だから、全てを見せてさらけ出す。入社後、お互いにそんなはずではなかった、がないようにします。

27年間、第一線で経営している社長の迫力

22歳で起業し、27年間の会社経営。

様々な苦難も、もの凄い「覚悟」で乗り越えて成功している、現役社長のお話は
説得力も言葉の重みもハンパなく、お話の後の質問も出来ない放心状態でした。

普段講演などはほとんどしない、と言われる黒川社長ですが、資料もレジュメも何もない
状態で、しっかり私たちを見てお話し下さいました。

質問には丁寧過ぎるほど、圧倒的な黒川イズムで答えてくれました。

新規事業や多角化の興味深いお話も沢山ありました。
何をやるにしても、緻密な計算とその仕組みが驚くほどしっかりあります。

しかし、どんな場合でもその軸には、黒川イズムがあり、それを社内研修を行うことで
伝え、浸透させ、共有する。
それは文化を作ると言うことです。

社内研修の「基礎研修」は1度全工程を見学したことがあります。
毎回、同じ話、同じプログラムをずっとずっと続けている。
それを、全て社長が先頭に立ち、実行しているのです。

利益は社内研修から生まれている

ですね!

奥ノ谷塾の開催場所 TANPAN LABが、おたる政寿司になりました。

ウニが最高に美味しかったな!(笑)

今回は、トイレで相談することなく(笑)しっかりお話を聞くことが出来ました。

黒川社長、短パン社長、そして奥ノ谷塾の皆さん、本当にありがとうございました。

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